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リュックサック リンク集

リュックサック(独: Rucksack:背に負う袋の意)は、荷物を入れて担ぐための袋である。登山、軍事などその用途は広く日常生活でもよく用いられる。そのためさまざまな呼ばれ方をする。背嚢(はいのう)、リュック、ザック (Sack)、バックパック (backpack)、ナップサック (knapsack)など。

ドイツ語本来の発音は「ルックザック (Rucksack)」で、「背中袋」の意味である。日本語で「ルック」が「リュック」になったのは、語源のリュッケン (Rucken、背中) に引きずられたからとも言われる。英語では「ラックサック (rucksack)」だが、登山の専門用語であり、一般には通じにくい。英語の「バックパック」、日本語の「背嚢」はドイツ語からの直訳である。 ドイツ語の「ザック (Sack)」は英語の「サック (sack)」と同じで単に「袋」という意味であり、文脈上明らかな場合を除き、リュックサックの意味では使わない。 「バックパック」という訳語はイギリスで生まれ、1910年代に北米に広がった。それ以前は「ナップサック (knapsack)」「サックパック (sackpack)」と呼ばれていて、現在でも主に北米でこう呼ばれる。北米ではまた、単に「パック (pack)」とも言う。なお日本では、「ザック」に引きずられてか「ナップザック」「ザックパック」とも言う。また、日本では「ナップサック」は小型のものを言うことが多いが、英語ではこのような意味合いはない。

日本では長い間、他の登山用品の呼称(例:ピッケル、アイゼン、シュラフ、ツェルトなど)と同様に、ドイツ語由来の「リュックサック」や「ザック」という呼び名で親しまれたが、1970年代後半から1980年代にかけてアメリカ文化の一つと言える「バックパッキング」という行為が日本に紹介されると同時に、バックパックと英語で呼ぶことが徐々に一般化していった。ただし、単に言葉が入れ替わっただけではなく、当時日本に紹介されたバックパックは背負子(しょいこ)型の金属フレームに、複数の収納スペースを持つナイロン製のパックが装着されたもので、その形状からして斬新だった。内容的にも当時としては最新の材料(ジュラルミンチューブ、密閉型セルのフォームパッドなど)を活用した先進的なもので、固くて重いコットンキャンバス製のキスリングスタイルのリュックサックが一般的だった当時の日本人登山家を大いに驚かせた。 これらはフルフレームパック(エクスターナルフレームパック)と呼ばれるタイプで、昔は木枠+キャンバスで作られていた背負子型を、当時の最新マテリアルでリメイクしたものと言える。とはいえ、単に素材を新しくしただけではなく、荷物を腰骨で支えるという発想を大きく取り入れており、分厚いパッドをくるんだ大型ヒップベルトや、背中の形に合わせるように曲げたフレームなど、形状的にもさまざまな工夫が施されていた。これらのフルフレームパックは主にアメリカ本土に多い平坦なロングトレイルを長期間歩くために開発されたものだったため、地形の急峻な日本の山岳地での利用には合わないと評されるようになり、一時のブームが過ぎ去った後は登山道で見かけることもほとんどなくなった。 キスリングに代表される旧式のパックでは、荷物は肩ベルトおよび袋との摩擦により背中全体で荷重を担うものである。ウェストベルトのついているタイプもすでに存在していたが、それらの多くは“荷物が揺れるのを防ぐ”という程度の意味合いしか持たないものだったと考えられる。小型のバックパックに付いている細いウェストベルトと、大型パックに付いている分厚いパッド入りのヒップベルトでは、その目的が全く違っており、近代フレームパックの出現を期にヒップベルトの重要性が広く認識され、荷重をいかに腰骨に分散するかということが本気で考えられるようになったと言える。ただしヒップベルトが発明されたのは、綿帆布と違って合繊生地では背中との摩擦が十分でなかったことが大きいと思われる。大型キスリングザックの使用者も実は腰でかなりの重量を支えており、山行のあとには腰の後ろに水平にアザが出来ていた。 そして、フルフレームパックの代わりに登場したのがフレーム構造を外に出さずにパックの中に収めてしまったインターナルフレームパックである。荷重を支えるフレームが外から中に配置換えされたと同時に、エクスターナルフレームのパックよりも柔軟性のあるフレーム構造が取り入れられ、背負い心地、機動力ともに向上した。例えて言えばトラックタイプの架台型シャシーから乗用車のフロアパネル一体型シャシーへの進化のようなものかもしれない。現在の大型パックのほとんどはこのインターナルフレーム構造であり、今やエクスターナルフレームを持つバックパックは本家アメリカにおいても数少ない。 ジュラルミンやFRP(最近はチタン合金やカーボンファイバーなども利用されている)で作られた薄手の背面フレームを背面パネルに内蔵したインターナルフレームパックは、外見からはフレームを内蔵していることが判らないので、フレームの有効性を意識していない利用者も多いと言われる。また、中・小型のバックパックでは、荷重がそれほど高くないことを前提にフレームの構造が簡略化されているものも多く、中には軽量化を優先して「シャシー」というよりは「支え」と呼ぶほうが似つかわしい程度のフレームしか持たないものもある。 外見からの簡易な判別法としては、ヒップベルトに注目すると判りやすい。しっかりしたフレームで荷重分散をさせようと意図されたバックパックでは、総じてヒップベルトも大きくてしっかりしたものが与えられていることが一般的である。もちろん、これらは設計思想の違いに基づく結果であって、一概にどちらがよいと言えるものではない。 いずれにしろ、インターナルフレームパックの内蔵フレームはあくまでも荷重を支えるためのものなので、軽い荷物しか入れないパックに頑丈なフレームを組み込んでも、単に無駄な重量が増すだけである。デイパックのような小型のものでは、フレームを持たず、型くずれと背中へのアタリを緩和するためのフォームパッドやプラスティック製のプレートを内蔵しているだけ、という程度が普通であり、製造メーカーによっては、フレームを内蔵していない縦長のリュックサックをあえて「ソフトパック」という風に呼ぶ場合もある。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




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